2026年1月13日
「歯ぐきから血が出るけれど、痛くないから大丈夫」 そう思って放置していませんか?
安城市のかみやデンタルクリニックでも、定期検診で「実は歯周病が進んでいます」とお伝えすると驚かれる患者様が多くいらっしゃいます。歯周病は「サイレント・ディジーズ(沈黙の病気)」と呼ばれ、痛みがないまま進行し、最終的には大切な歯が抜け落ちてしまう恐れのある病気です。
今回は、一生自分の歯で美味しく食べるために知っておきたい、歯周病予防の重要性と対策について解説します。
なぜ「歯周病予防」が全身の健康につながるのか
歯周病は単にお口の中だけの問題ではありません。近年の研究では、歯周病菌やその毒素が血管を通じて全身に運ばれることで、様々な疾患に深く関与していることが明らかになっています。
糖尿病:歯周病と糖尿病は「相互に悪化させ合う」関係にあります。
心疾患・脳梗塞:血管内に菌が入り込み、動脈硬化を促進するリスクがあります。
アルツハイマー型認知症:脳内から歯周病菌が検出されるなど、認知機能への影響も報告されています。
早産・低体重児出産:妊娠中の歯周病は、胎児の成長に影響を及ぼすリスクを高めます。
ここで挙げた以外にも、現在も多くの疾患との関連が報告されています。**「お口を清潔に保つことは、全身の病気を未然に防ぐこと」**と言っても過言ではありません。
歯科医院の「プロケア」と、それ以上に大切な「セルフケア」
歯周病を治し、維持していくためには、歯科医院でのクリーニング(プロケア)が必須です。しかし、私たちはそれ以上に「毎日のセルフケア」が何よりも大切だと考えています。
歯科医院に来るのは年に数回。残り多くの日は、患者さんご自身でのケアが主役になるからです。
当院のこだわり:全患者さんへの「歯磨き指導」
「自分なりに磨いているけれど、本当に磨けているか不安」という方は多いはずです。そのため、当院ではすべての患者様に対して、丁寧な歯磨き指導(TBI)を行っております。
お一人おひとり異なる歯並びや歯ぐきの状態に合わせて、最適なブラッシング方法や、デンタルフロス・歯間ブラシの使い方のコツを具体的にお伝えします。

バイオフィルムの破壊はプロにお任せください
もちろん、自分では落とせない汚れもあります。それが「バイオフィルム(細菌の塊)」や「歯石」です。 これらはご自身の歯ブラシでは決して落とすことができないため、定期的に歯科医院の専用器具でリセットする必要があります。
また数ヶ月経つとセルフケアの質も落ちてくることが多く、お口の中の磨き残しは多くなります。そのため定期的に歯磨き指導を受けていただき健康な状態をキープしていきましょう。
「日々の正しいセルフケア」+「定期的なプロのケア」 この両輪が揃うことで、初めて歯周病の進行を確実に食い止めることができるのです。
まとめ:歯ぐきの健康は、一生の宝物です
歯周病は、正しい知識を持ち、歯科医院と二人三脚でケアに取り組めば、十分にコントロールできる病気です。「最近歯医者に行っていないな」という方は、ぜひ一度チェックを受けに来てください。
今の小さな一歩が、10年後、20年後のあなたの笑顔を守ることにつながります。
「この記事は歯科医師の神谷圭祐が内容をチェックし、責任を持って公開しています」